- 期間
- 平成31年1月22日(火)〜4月14日(日)
- 会場
- 2階企画展コーナー
- 観覧料
- 無料
東京の海苔養殖は全国に先駆け、江戸時代中期に品川・大森の海で始まり、盛んになっていきました。明治時代以降は羽田も海苔養殖を手がけ、東京では昭和37年の漁業権放棄が決定するまでの約250年間続けられました。
昭和期は昭和23年の全国海苔増殖協会、昭和30年の海苔増殖振興会の創設と、海苔増産のための研究が全国的に発展した時代でした。
昭和3年には大田区内にも東京府水産試験場が設置され、昭和24年には大田区の漁業青年たちが海苔研究会を創始し、水産試験場の影響を受けて人工採苗の実験などの活動を精力的に行いました。その海苔に対する熱意が、その後の海苔資材保存会の保存活動、『大森漁業史』の編纂などに表れています。
今回の企画展では、水産試験場や各研究会の歴史を紹介し、当時の研究の様子を記録した刊行物・写真などを展示します。本展を通じて、昭和期の大田区を中心とした漁業青年たちの研究や活動、海苔生産終了後の元生産者の資料の保存・記録といった活動について理解を深める機会としていただければと思います。