- 期間
- 平成28年11月22日(火)から平成29年4月16日(日)
- 会場
- 2階企画展コーナー
- 観覧料
- 無料
海苔養殖は江戸時代に品川から大森の沿岸部で盛んになったとされ、明治時代に入ると、羽田も生産地となりました。そして、その技術は全国各地に伝わり、新たな海苔生産地の開拓に大きな影響を与えました。しかし、港湾整備計画などの様々な理由から、昭和37年に漁業権放棄が決定し、翌38年春の海苔採りをもって、東京での海苔養殖の歴史に終止符がうたれました。それから半世紀が経過し、現在は海苔養殖の風景を見ることはできず、町並みも大きく変わりましたが、当時撮られた写真を通じてかつての様子を知ることができます。
今回の企画展では、昭和10〜30年代に撮影された、大田区沿岸部の海苔養殖作業の写真パネルを展示します。展示を通じて、海苔養殖の一年の流れやその技術を知り、江戸時代から続いた海苔養殖の歴史に想いを馳せていただければ幸いです。あわせて元生産者の方々から伺った、当時の体験談を紹介します。かつての東京湾で海苔養殖に携わっていた人の生の声に触れていただきたいと思います。
海苔とり風景(昭和30年代)
包丁で海苔切り(昭和10年代)
海苔乾し(昭和30年代)