- 期間
- 成25年7月18日(水)〜9月16日(月)
- 会場
- 2階企画展コーナー
- 観覧料
- 無料
東京湾沿岸部の開発に伴う埋立て事業のため、漁業権を放棄して半世紀がたちました。その間に埋立ては進み、私たちにとって東京湾は遠い存在になってしまいました。
そして半世紀がたとうとする昨今、「大森 海苔のふるさと館」や「大森のふるさとの浜辺公園」が整備され、遠い存在となった東京湾を再び身近に取り戻そうとするきっかけが生れています。
今回は小さな企画ですが、昭和初期ごろの版画や絵画から、大森〜羽田沿岸部の在りし日の風景を垣間見ようと思います。描かれた風景の場所を昭和初期の地図を添えて探り、合わせて、描かれた風物から何が読み解けるかを、幾つかの作品で試みました。
絵画と当時の地図を併せてみながら、身近な発見をしていただければ幸いです。
なお、今回の企画には、松尾陽作氏より白瀧幾之助の作品展示のご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
(文:大田区立郷土博物館 藤塚悦司学芸員)
川瀬巴水「森ヶ崎雪後之夕」肉筆
小泉癸巳男「昭和大東京百図絵版画 大森・海苔乾し」昭和12年